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漫画家・王子月乃-オウジツキノ- オフィシャルブログ【harshwordsworth-ハーシュワーズワース-】

harshwordsworth-ハーシュワーズワース-とは?

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「人間は、自分の脳みそという原稿用紙に、
自分好みの、自分だけの漫画を描いているに過ぎない」

 

突然ですが、皆さんは、自殺未遂をした経験はありますか?
私はあります。(いきなりのカミングアウト)
 

当時の私は若気の至りというヤツで、服毒自殺を図ったのです。
ヤバイ毒なんて売ってないから、
当時は酔い止めを大量に買い込んで一気飲みしました。
 

そこで私は、いわゆるドラッグ体験というものをしたのです。
 

もちろんホンモノの麻薬なんてやったことないですよ?
ただ、オーバードーズっていうの?
お薬を飲み過ぎると、こういったドラッグ的な体験をしちゃうんだ、と分かりました。
(もう二度としない!未だに酔い止めを飲むのが怖いです……)
 

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今にして思えば、幻覚というのは不思議な体験でした。
 

私はずっと、人が発狂するというのは、
常軌を逸して、リミッターが外れて、
人外に堕ちた状態の事を言うんだと思っていました。
 

つまりは、正常な意識などはまるっきりなくなって、
善悪の区別もつかなくなって、
自己嫌悪感なども一切なくなる、感情や理性を失う行為だと思っていました。
完全に人ではなくなるのだと。
 

ところがどっこい、私が体験したドラッグ的な体験というのは、
意識も理性もしっかりある。
ただ、お薬を飲み過ぎてるから、頭がボーっとする。
全身がしびれている。
そんな状態で、壁を見る。もちろんそこにはただの壁しかないわけです。
で、ふと頭をよぎった、とある事。
 

「なんか、この壁、黒い点が見える。虫みたい」
 

そう思った瞬間です、壁からじわじわとアリが這い出てきたのは。
怖い!と思い、近くのちゃぶ台を見ました。
すると、ちゃぶ台の上に、何か、緑の細長いものが見える。
そのとき思ったんです。
 

「なんか、カマキリみたい」
 

そう思った瞬間、ちゃぶ台の上をカマキリが移動し始めた。
 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 

いきなりアリやカマキリが見えるわけじゃないんです。
なんか、見えるかも?という考えのあとに、
それを補完するかのように虫が出てくる。
 

そのとき私は、人間の脳みその仕組みを理解しました。
 

そこに何かあるから見えるのではなく、
見ようと思うから見えるんだという本質的な事をです。
順番が全く逆だったわけです。
 

今にして思えば、アリも、カマキリも、やけに作り物めいた動きでした。
まるでよく出来たCGみたいで、
地上で実際に見た虫の動きではなかったように思えました。
文字通り、妄想の産物といった感じでした。
虫という記号的なものがそこにあるだけで、
気味が悪い雰囲気があるだけで、
自分を脅かす脅威ではなかった……。
 

この体験をキッカケに、私は死に対する興味が全くなくなりました。
今までは心のどこかに、死に対する美しいイメージがあったように思います。
生きることは辛いけど、死んだら楽になれるよ、的な、
そんな背徳的な美に対して憧れがあったようです。
それは所詮作り物のCGであって、存在はしていないんだと分かりました。
おキレイなんだけど、なんか勃起しないんだよなあ……。
 

今なら思えます。
あがいてもがく、生き地獄こそが、最上の美であると。
 

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さて、サークル名、
ハーシュワーズワース(harshwordsworth)という語源についてですが。
 

もとは、
 

1)harshwords
(意味:残酷な言葉、
巌窟王というアニメのサウンドトラックから取りました)
 

2)wordsworth
(イギリス・ロマンティシズムを代表する詩人、
ウィリアム・ワーズワースから取りました)
 

1+2=harshwordsworth(ハーシュワーズワース)という組み合わせで作った造語です。
 

言葉の意味としては
「残酷なおとぎ話」「過酷な領域」「猛毒入りの砂糖菓子」
というような意味合いで使っています。
 

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なんでこんな造語にしたの?というと、
当時大好きだった男性向けのエッチなゲームで、
ライアーソフト様の「Forest」という作品がありまして、
私はそれの大ファンでした。
 

その「Forest」の主人公、城之崎灰流(きのさき・あける)は、
自分のことを詩人だと嘘ぶき、
「世界は語呂合わせと辻褄合わせ、言葉遊びで出来てるんだ」なんて事をいうわけです。
(正確な台詞を忘れてしまいましたが、こんな感じの事を言っていたと記憶しています)
 

それがずっと心に残っていて、
じゃあ自分のサークル名も言葉遊びで作るか、と思い、
harshwordsworth(ハーシュワーズワース)というサークル名に決めました。
 

当時、ライアーソフト様の大ファンだった、というのも強い動機でした。
腐り姫、セブンブリッジ、赫炎のインガノックなど、
圧倒的な世界観に魅了されました。
 

間違いなく生きていくにはヤバイところなのに、
現実世界で住むには行きづらい設定だよな、なんて思いながらも、
強く強く惹かれていました。
登場人物も、人としてダメなヤツらが多かった。褒めてます。
だからより一層愛しかった。彼らが輝いて見えました。
 

甘い砂糖菓子なのに、毒がある。
食べ過ぎると間違いなく死ぬ、
でも食べちゃう、そんなケタ外れな魅力がありました。
麻薬と言っても過言ではなかった。
 

そんなヤクい場所に憧れていました。
例えるなら、高級SM倶楽部のような、
特別な性癖の人たちが集う秘密の場所、
そんな場所が自分にも創れたらいいな、と思っていました。
 

作品単体というよりかは、
ライアーソフトが作り上げた独特の世界観や、
ライアーソフトというブランドに惹かれていました。
 

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上記を踏まえた上で私は、
同人サークル「ハーシュワーズワース」では、
とある実験をしてみたいと思いました。
 

1)自分のドラッグ的体験を漫画に上手く落とし込む
 

2)ライアーソフトのような世界観を持ったブランドになる
 

そして、3つめの話題として、
私はどうしても、人の闇に惹かれる傾向があるようです。
 

福岡に住んでいたときに、
星野村で毎年観に行っていた蛍に関しても、
もちろん蛍もとても美しいけれど、憧れるけれど。
私は、どちらかと言うと、芸術的に完成された闇に惹かれていました。
(蛍が一斉に集まって、まるで森のような状態になっているので、
私はそれを「蛍の森」と呼んでいます)
 


(*フリー素材動画/YouTubeより)
 

真っ暗でも蛍は集まってこないから、やや曇っている必要があって、
かつ時期的にも梅雨時でないとダメで、
蛍を観れる期間は1年の間でもほんの2週間程度で、
人里離れた場所で、川の近くで、水が綺麗で、
雨が降ってももちろんダメで……、
闇も真っ暗ではなく、やや濃いグレーで、
ちょっぴり雲も出てるから、マダラっぽい……、
そして梅雨時と、川の近くという状況が作り出す、絶妙な湿り気……、
やや気持ちいい、でも居続けるのは無理、そんな場所……、
この複雑怪奇な闇を、どう表現したらいいんだろう?
 

この闇が期間限定の過酷な条件下で存在しているからこそ、
蛍がより一層儚く、美しくみえる。
闇があるから光がみえる。
光があるから闇がみえる。
どちらか片方だけではダメで、闇も、光も、両方必要なのです。
 

だから私は、闇を描くために光を学んで、
光を描く為に闇を学びました。
 

当時、私は悪堕ち(正義のヒロインが悪の世界に堕ちる状態)というジャンルにハマっていて、
いわゆるドヤ顔で悪いことする女の子キャラを良く描いていました。
Mシチュという、女性キャラが男性をいじめるシチュエーションも大好物でした。
 

今でももちろん大好きなジャンルなのですが、
ただ途中で、このままでは自分の表現が一方に偏ってしまうと思いました。
本当の悪は、ドヤ顔なんてしないぞと。
本当の悪は、正しいツラして、正当性を主張しながらサラッと悪をやりやがるぞと。
言葉使いの悪いチンピラなんて、三下だぞと。
 

それを考えると、自分の活動も分ける必要性を感じました。
光はビジネス活動をする団体「オウジサマアイランド」、
闇は同人サークル「ハーシュワーズワース(harshwordsworth)」と、
両輪で廻して行くのが自然な姿だと思うようになりました。
 

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「オウジサマアイランド」と「ハーシュワーズワース(harshwordsworth)」は、
一見やっている事は逆で、別に見えるかも知れません。
でも、私の中にある、根っこの部分、
ビジネスでいうところの経営理念は全く同じなのです。
 

それは「現実世界で特別な場所、空間を創る」ということ。
その特別という意味合いが、光なのか闇なのかで違うだけで、
本質的な事は全く同じなのだと気が付きました。
 

ハーシュワーズワース(harshwordsworth)では、なんというか、
例えるなら、イケナイ妄想をしてひとりエッチをしたときのような、
 

「人には言えない……、でもタマラナイ……、またやりたい……」
 

という、麻薬的な快楽を追求したいです。
ディズニーランドの地下が、
会員制SM倶楽部だったら?みたいな、そんな感じです。
 

光と闇の両輪体制が大前提なので、自分の中から闇を切るつもりは毛頭なくて。
というか、闇は切れない。恐らく自分のベースにあるものだろうから。
ただ、闇だけだと心がションボリして、生きるのが辛くなります。
それを考えると、やはり光も必要なんだなあ、と再認識する日々です。
 

人間には、なんか忘れちまったときに戻ってくるための、
キーボードのブラインドタッチのときに使う
ホームポジション的な場所が必要だ。
 

「ハーシュワーズワース(harshwordsworth)」は私にとって、
そんな場所でもあります。
 

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以上を踏まえた上でのハーシュワーズワース(harshwordsworth)の
運営方針、理念は以下になります。
 

harshwordsworth(ハーシュワーズワース)4ヶ条

 

1)自分のドラッグ的体験を漫画に上手く落とし込む。
 

2)ライアーソフトのような世界観を持ったブランドになる。
 

3)光と闇を描き切る、表現する事で、
「蛍の森」のような独特の場所、空間を創る。
 

4)イケナイ妄想をしてひとりエッチをしたときのような、
「人には言えない……、でもタマラナイ……、またやりたい……」という、
麻薬的な快楽を追求する。
 

キャッチコピー/スローガン

 

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〜アンダーグラウンドの王子様〜
『Prince Charming in Underground Wonderland.』
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—————————
2016年9月30日
harshwordsworth(ハーシュワーズワース)代表/王子月乃(オウジツキノ)
 

光/ビジネス
「オウジサマアイランド」
http://oujisamaisland.com
 

闇/職業
「harshwordsworth(ハーシュワーズワース)」
http://harshwordsworth.com

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